Case studyPARK活用事例
更新
「人的資本経営の実践が導いた社員のエンゲージメントと売上拡大の好循環」
中小企業の事例
- 業種情報通信業
- 従業員数14名
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課題
- 経営上の強みが明確になっていない
- 事業拡大に向けた社員のITスキルの維持・確保
- コミュニケーション不足によるモチベーション維持の難しさ
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改善後
- きづなPARKの「知財活用診断」で経営戦略やブランディングの弱点把握
- 社員のITスキル維持・獲得を推進、DX人材の確保と育成進む
- 社員間コミュニケーション環境の整備により従業員数や売上も好転
活用のポイント
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きづなPARKの「知財活用診断」で経営戦略やブランディングの弱点把握
システム開発やWebサイトの制作やWebマーケティングなど、ITに関するさまざまなサービスをワンストップで提供するこちらの会社。多様なソリューションを提供するものの、「これだ!」という強みを持てずにいました。
そこで、きづなPARKの「知財活用診断」を実施してみると、その評価は「C」でした。この「知財活用診断」は、知的財産(特許・商標)や商品・サービスの活用、秘密情報の取扱い状況などを判定・可視化するものです。こちらの企業は、特に商品・サービスの活用状況に課題があることがわかりました。
この結果に基づいて行ったのが、自社の強みの把握と情報発信の強化、社内の規定や情報管理に関する教育体制の整備などです。その結果、約半年で「知財活用診断」の判定が「C」から「B」に改善しました。 -
社員のITスキル維持・獲得を推進、DX人材の確保と育成進む
ITサービスを提供するこちらの会社では、事業拡大に向けた採用活動を積極的に行っていました。しかし、ITに関するさまざまなサービスを扱っていることから、新旧社員ともにITスキルの維持・獲得が課題でした。プログラミング技術を始めとするデジタル関連の資格取得を奨励、関連する第三者認証の取得も進めました。
そして行ったきづなPARKの「DXスタート診断」では、ハード・ソフトウェアの整備やDX人材の育成の項目で高得点を獲得、DX推進度の増加率も前年比で約20%を達成しました。 -
社員間コミュニケーション環境の整備により従業員数や売上も好転
このように、自社のITサービスをアピールするとともに、社員のスキルアップを着実に進めてきましたが、ITに関する業務柄、直面する別の課題もありました。
それはフルリモート体制ゆえのコミュニケーションの希薄化でした。まずはコミュニケーションツールの積極的な活用を進めます。日常業務での活用はもちろん、定期的に1on1ミーティングを実施し、社員の目標の達成度や業務に関する相談などのやり取りを続けました。すると、社長と社員の間の信頼関係が向上し、エンゲージメントが高まったとのこと。社員も10名増加しました。その効果もあり、売上推移を見ると、2022年は前年比で約2倍を達成、2023年度もさらなる増加が見られました 。
今後の展望
今後は自社製品のパッケージ化を進めて売上拡大を図るとともに、人的資本経営にも力を入れ、従業員のさらなるスキルアップや、福利厚生に関する満足度向上などを目指します。