Case studyPARK活用事例
更新
デジタルツール活用と業務効率化により2年で赤字脱却!
中小企業の事例
- 業種人材派遣業
- 従業員数7名
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BEFORE
- コロナ禍で売上低迷、受注減少による営業赤字に・・・
- 営業力が弱く、新規顧客獲得不足で落ちた売上を取り戻せない
- 人材育成の遅れと工数過多により従業員のモチベーションもダウン・・・
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AFTER
- 売上・営業利益アップに向けた戦略構築に成功し、2年で赤字脱却!
- 営業活動にデジタルを導入!新規顧客が増加!
- デジタル化と業務の定型化により余裕が生まれ、従業員の働く意欲も向上
活用のポイント
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判定はレベル1で赤字・・・。売上・営業利益UPに向けた戦略構築へ
主力事業である人材派遣部門の不振に加え、コンサルティング部門の社員の工数キャパシティが上限に達し、売上が低迷していました…。まずは現状確認を行うため、きづなPARKの「決算書3か年分析」を実施したところ、判定は「レベル1(営業赤字)」でした。
その結果を踏まえて、最初に取り掛かったのは経費削減、業務効率の改善です。業務の見える化を実施し、無駄な時間を削減することで効率化を促進。新規販売先の開拓に向けてマーケティングを強化し、プロモーションやビジネスマッチングにも積極的に取り組みました。また、赤字脱却に向けた予算組みを行い、実現可能で具体的な数値目標を設定しました。
その結果、売上は1,000万円の増加、粗利や営業利益も改善。2年後には営業赤字を脱却し、黒字化を達成することができました。 -
営業活動のデジタル化を推進し、新規顧客が増加!
トップ営業マンは社長・・・だったため、会社全体的に営業力が弱く、また、従業員に余力がないため、新規顧客開拓には課題がありました。
業務の属人化、また効率化の遅れの現状を把握するため、財務分析の次に行ったのは、デジタル化への取り組みを可視化するきづなPARKの「DXスタート診断」です。すると、DXへの取り組み全体を数値化するDX推進度は15.5ポイントと同業他社より低い結果に。それに基づいてヒアリングを行うと、営業活動そのもののデジタル化が遅れていることもわかりました。
そこで、新規顧客開拓に向けて定期的にメールを配信し、リアクションのあった企業をデジタルで管理する施策を導入。角度の高い顧客向けの効率的な後追いテレアポも戦略立てて実施。一連の営業施策の効果もあって、新規顧客が増加しました。 -
業務の定型化により余裕が生まれ、従業員の働く意欲も向上!
「人材育成の遅れと社員のスキル不足」も課題でした。業務の定型化を進め、こなせる業務量の拡大に努めました。ノウハウを社内共有することで、従業員の心も余裕も生まれ、働く意欲の向上にもつながっています。
その結果、社員の労働環境は改善したのでしょうか。きづなPARKの「中小企業版ESG判定」で検証すると、取り組みを行う前の評価はDと低い結果でしたが、取り組み後は1つランクを上げ、C判定に。ここで注目したいのは、ESGのうち人材や働きやすい職場環境の整備に関わるS(社会)のポイントです。1回目は14ポイントでしたが、2回目は25ポイントへ上昇し、離職率の低下や年次有給休暇の着実な取得が進んでいることがわかります。
こちらの会社では、財務状況や日々の業務などに関して、徹底した可視化と効率化策の導入を進めたところ、業務の効率化や新規顧客獲得が着々と進み、結果として営業赤字からの脱却を果たすことができました。
きづなPARKの各種分析ツールを用いることで、自社の経営状況の客観的な把握が進み、改善をスムーズに進めることができます。前期は赤字決算でしたが、さまざまな改革(可視化やデジタル化・DX)によって、見事赤字脱却もできました!
今後の展望
かつては赤字が続き、債務超過のリスクさえありました。経営課題に対する具体的な対策を進めつつ、働きやすい環境も整備することで従業員の意欲も上がり、利益を生む好循環が生まれています。今後も経営の安定化に向けて取り組みを強化していきます。