Case studyPARK活用事例
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【自治体×きづなPARK】DX推進で「稼ぐ力」の強化を!
静岡県袋井市中小企業等デジタル化推進事業
支援企業・団体の事例
- 事業名 令和6年度 袋井市中小企業等デジタル化推進事業
- 支援対象 静岡県袋井市の中小企業
- 支援内容 セミナー実施、研修実施、伴走支援、デジタル化支援
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BEFORE
- 中小企業向けアンケートで、デジタル化への対応の遅れが浮き彫りに
- デジタル化の必要性はわかるが、何から手をつければよいかわからない
- 社内にデジタルの専門知識を持つ従業員がいない
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AFTER
- デジタル化への課題を抱える事業者向けに伴走支援を行うDX推進プロジェクトを実施
- きづなPARK「DXスタート診断」で現状把握→計画策定・実装へ
- 専門家による伴走支援で各社ともDX推進度がアップ! 工数も大幅削減へ
活用のポイント
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デジタル化の課題を抱える地域の事業者向けのDX推進プロジェクト
袋井市は製造業や製茶業などを基幹産業とする工業都市ですが、近年は労働力や後継者不足、多様化する需要、デジタル化対応の遅れなどの課題を抱えています。そこで令和5年度から「中小企業等デジタル化推進事業」を進め、市内中小企業の経営力向上と「稼ぐ力」強化を専門家が伴走支援しています。令和6年度は5事業者が参加し、近年低迷ぎみの製造業・製茶業への活性化も期待されるなか、2025年2月4日に袋井市教育会館大会議室で成果発表会が開かれ、3社が支援事例を報告しました。
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きづなPARKの「DXスタート診断」で現状把握→計画策定・実装へ!
本事業は、以下の3つの内容で構成されています。
ー「DX基礎セミナー」 DXの必要性の理解
ー「DX基礎研修」 DXの進め方の理解
ー「専門家によるDX伴走支援」 約5ヶ月にわたるDXの実践
伴走支援の前半では課題抽出・計画策定、後半ではITツール導入・効果測定を実施します。
その際、「DXスタート診断」や決算・非財務情報を活用し、経営情報の分析・可視化を行いました。
「DXスタート診断」は、(独)情報処理推進機構による「DX推進指標・自己診断フォーマット」に示された4つの認証基準(※)をベースに設定された29問の診断項目で構成されています。この診断を実施することで、自社のDX推進度の把握はもちろん、同業他社との比較や、実施前後の変化、改善ポイントの可視化が進みます。
(※)「DX推進体制」「デジタル化・デジタル技術の活用」「DX人材の育成」「ビジネスモデル」 -
全社スコアアップ!工数も大幅削減へ!
実際に伴走支援を受けた企業にはどのような変化があったのでしょうか。結果は画像の通り、3社ともDX推進度が上昇しました!さらに各社の年間工数も削減の見通しが立っています。伴走支援を通して具体的にDX推進が図られたことが要因ですが、このように数値として現状を可視化することで課題が明確になり、専門家のサポートも効率的に進みました。
参加企業からは「業務フローの見直しができた」「顧客目線の業務整理が進んだ」「気づきが多かった。小さな成功体験を生かして、今後は難しいことにもチャレンジしていきたい」などの声が聞かれました。また、発表を聞いた参加者からも「企業側の課題感などを知ることができ学びとなった」「短期間で、現状→課題認識→改善、のプロセスが達成されており感心した」など、高い関心が示されました。
多様な事業者の参加で、DXや仕事のやり方を変える重要性が再確認され、小さな成功の積み重ねがさらなる成長につながることがわかりました。今年度も伴走支援を受けた5社とともに、袋井市全体のDXを推進する本事業は続いていきます。
利用したレポート
- DXスタート診断