Case studyPARK活用事例
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見込み顧客への戦略的アプローチで売上倍増!赤字脱却に成功
中小企業の事例
- 業種運送業
- 従業員数2名
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BEFORE
- 既存取引の減少により売上激減・・・赤字経営が続く
- 現状のシステムが古いため、社内業務の効率化が進まない
- 同業他社との差別化を進めたいが、どうしたらよいかわからない
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AFTER
- 遊休施設活用に向けて売上拡大戦略を展開、3期ぶりに赤字脱却!
- DXスタート診断で課題を把握し、デジタル戦略を強化!
- 選ばれる企業になるためESG経営に注目!GXで差別化戦略を実施!
活用のポイント
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見込み顧客への戦略的アプローチで売上倍増!
梱包代行など物流事業を展開するこちらの会社。コロナ渦で既存顧客との取引減少により、慢性的な赤字経営と債務超過に陥っていました。
経営改善に向けてまず行ったのは、経営の可視化です。きづなPARKの決算書3ヶ年分析を実施してみると、原価率や販売費及び一般管理費の割合が大きく、経営を圧迫していることがわかりました。しかし、事業の特性上、原価や経費の削減には限界があります。そこで設備や車両などの遊休設備の有効活用に向けて、まずは売上拡大を最大の目標として設定しました。
積極的な営業活動をしていなかったため、新規顧客開拓に向けてAI技術を活用した見込み顧客向けの営業管理ツールを導入します。見込み顧客への適切な時期を狙ってのメールアプローチ、実施してみては反応を確認して改善する、PDCAを繰り返して、2023年度はコロナ禍からの復調もあって新規契約が増加。売上は前年比で倍増を達成しました。その結果、3期ぶりに赤字から脱却し、債務超過の解消につながりました。 -
業務拡大にも少人数で対応できるよう自社システム全体を見直し
赤字と債務超過脱却に向け、売上拡大とともに重視したのが業務の効率化です。新規の契約拡大により遊休施設の活用は進みましたが、既存の管理システムだけでは対応する人材が不足し、同業他社との差別化にも限界を感じていました。
きづなPARKのDXスタート診断を実施したところ、「デジタル化デジタル技術の活用」は平均よりも高かったものの、「DX人材の育成」と「デジタルモデルの改革」が全く進んでいないことがわかりました。既に導入済みの管理システムは老朽化し、改善が進んでいません。そこで、自社のシステム全体を見直すことにしました。
管理業務の拡大にも少人数で対応できるよう、在庫管理にAIによる検知技術を導入。EC(インターネット販売)にも対応可能な管理システムも導入し、徹底的な業務効率化を図りました。時代の先を見据えたシステムへの更新は営業上の優位性となり、さらなる顧客獲得への好循環を生みました。 -
中小企業版ESG判定から、環境に配慮した経営で差別化!
業務不振を招いた背景のひとつに、業界全体のデジタル化への流れがあります。かつては大量の在庫管理や、紙での保管が当たり前でしたが、今や適正な数量での製造や販売、保管が主流の考え方です。こちらの会社でも経営改善への取り組みを通し、さらに時代に即した差別化戦略の必要性を感じ始めていました。
お客様から選ばれる企業になるためには、どうすればよいのか。そこで実施したのが、きづなPARKの「中小企業版ESG判定」です。これは環境、社会、企業統治の側面から自社の取り組みを評価するものです。その結果、特に環境への取り組みが遅れていることがわかりました。
そして、まず取り掛かったのは、自社の温室効果ガス排出量の測定と削減量の目標設定です。また、徹底した省エネ、自社設備の脱炭素化なども進めてきました。加えて、社内全体で取り組むための情報共有や従業員への教育の場を作っています。今後は「GX(グリーン・トランスフォーメーション)先進企業」としてPRを進め、更なる差別化につなげていく予定です。
今後の展望
これからの社会では、自社の経営基盤を生かしつつ、時代に合わせた変革、そして未来を見据えた差別化戦略が重要だと考えています。選ばれる企業になるため、様々な挑戦を今後も続けていきます!