Case studyPARK活用事例
更新
【営業赤字脱却】DX×ESGで差別化戦略を徹底。2年で利益率を劇的改善!
中小企業の事例
- 業種建設業
- 従業員数4名
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Before
- 専門職が集まっているため業務が属人的。業務フローを改善したいが…
- 2期連続の営業赤字で債務超過に。経営を改善するには?
- 創業から間もないため、新規顧客を獲得するために差別化を進めたい
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After
- 現場業務のDX化を推進し、属人化からの脱却と業務効率化を実現!
- 決算書の分析を通し営業戦略の見直しを断行! 2年間で営業赤字脱却に成功!
- ESG判定で自社の弱点を把握し、改善。第三者認証を取得し自社HPでPR!
活用のポイント
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属人化を脱却!DX化で一人年間80時間の業務削減に成功!
今回ご紹介するのは、防水・塗装工事を中心に、設備や電機関連の工事も行う建設業の会社です。創業から5年、着々と事業を拡大してきましたが、ある問題に直面します。専門技能を持つ社員それぞれのやり方を尊重してきた結果、業務が属人的となり、組織としてのスケールメリットを感じられずにいたのです。
デジタル技術を活用して何かできないか。きづなPARKの「DXスタート診断」を実施してその糸口を探します。その分析から、現場業務でのDX化が遅れていることが判明しました。
まず取り組んだのはデジタルによる業務フローの見直しです。社員同士のコミュニケーションや外注職人とのやり取りにチャットツールを、さらに各現場の進捗管理や日報作業を可能にする施工管理アプリや、勤怠管理ツールなどを導入。それまで把握しづらかった社員ごとの業務が可視化され、業務の平準化を通して属人化の解消につながりました。
さらに! データを元に無駄な作業の合理化を進め、共通化できる契約事務業務の整理などを行った結果、1人あたり年間で約80時間の労働時間削減に成功しました! -
“数字に強い経営”へ!建設会社が債務超過を超え黒字化達成
業務フローの効率化とともに社長を悩ませていたのが経営の改善です。過去2期にわたって営業赤字が続き、債務超過に陥ってしまいました。
課題を明確化するために、きづなPARKの決算書分析で検証したところ、どうやら売上原価や販管費に対する売上高の低さに問題がありそうです。さらに詳しく、顧客別、担当別、工事種別などで収支を分析、案件ごとの利益率や適正価格の検証を行いました。それらを踏まえ、自社の強みを生かした営業活動への転換や単価の見直し、さらに新規顧客獲得に向けたホームページのコンテンツ強化などを進めました。
取り組みを始めて約2年、その取り組みは着実に実を結びます。改めてきづなPARKの「決算書3ヶ年分析」を行ったところ、1年目の売上は前期比で約200%、2年目も約150%を実現! 2年前には営業黒字転換を果たせました! 現在は、債務超過の解消に向け、さらなる経営改善への取り組みを続けています。 -
ESG判定で自社の弱点を把握し、改善。第三者認証を取得し自社HPでPR!
さらなる成長に向けた戦略を検討する社長。創設から間もないため、新規顧客の獲得には新しい価値への挑戦、つまり同業他社との差別化が必要だと考えます。
そこで目を付けたのが、持続可能な企業経営に必要な視点として近年注目されている「ESG経営」の実践です。
きづなPARKの「中小企業版ESG判定」で現状の取り組みを可視化したところ、結果は59点のB判定。3つの指標とも他社平均より上回っているものの、E(環境)への取り組みが遅れていることがわかりました。
まずは、E(環境)への取り組み強化で欠かせないCO2排出量の測定から始め、その削減に向けた取り組みも強化します。加えてS(社会)やG(企業統治)については、取り組めていない労働環境の整備やコンプライアンスに関する方針の整備などを進めました。また、こうした取り組みをアピールするため、ESGやSDGsに関する第三者認証も取得! ホームページで紹介したところアクセス数が増加し、新規案件の受注にも繋がっています。
今後の展望
「建設業界を変える」との想いで会社を立ち上げました。地域の「縁」を大切にしつつ、DXやESGなどの新しい視点も取り入れ、これからも持続可能な経営に挑戦していきます。