Case studyPARK活用事例

更新

経営の可視化で業務効率改善とセキュリティ対策が前進!さらに営業黒字転換も達成!

中小企業の事例

  • Before

    • 取引先からセキュリティ対策について問われたが、回答できなかった
    • 労務費の調整が難しく経営を圧迫、その結果として営業赤字が慢性化…
    • 自社の差別化に挑戦したいが、どのようにすればよいかわからない
  • After

    • 「DXスタート診断」で弱点を把握、対応を強化して元請企業との信頼獲得へ !
    • 労働実態を徹底的に可視化し労務管理を最適化!2年で営業黒字転換へ!
    • 「知財活用診断」で自社の強みを把握し、対外的に積極アピール!

活用のポイント

  1. 「DXスタート診断」で弱点を把握、対応を強化して元請企業との信頼獲得へ!

    電気設備の工事や保守、メンテナンスを手掛けるこちらの会社。高度な設備工事にも対応できる技術力を武器に、大手企業の協力会社として安定した経営を続け、創設50年を迎えました。

    そんなある日、元請の大手企業から「取引先のセキュリティ対策について把握したい」とのお話が。それまで新しい技術の導入はもちろん、デジタル化にも取り組んできましたが、セキュリティ対策についてきちんと伝えられるほど把握ができていませんでした。

    そこで、情報通信環境に関する可視化を行いつつ、並行して、きづなPARKの「DXスタート診断」を実施しました。その結果は26点。DX人材の育成やビジネスモデルの改革に全く取り組めていないことに加え、通信・ネットワークについてもセキュリティポリシーの未設定や、デジタルに関する業務フローの作成ができていないこともわかりました。

    その後、セキュリティ対策の実施状況の整理に加え、セキュリティポリシーを作成し社員に共有。社内で専門に対応する社員も配置しました。そして、無事に元請企業へセキュリティ対策に関する報告をすることができました。

  2. 労働実態を徹底的に可視化し労務管理を最適化!2年で営業黒字転換へ!

    工事現場での電気工事は元請けのスケジュールに応じて業務が発生するため、自社で工期の調整が難しく、時には自社社員での対応ができずに外注費で対応する場合があります。人件費は年々増加し、近年は原価の高騰も加わって営業赤字が続いていました。

    そこで、きづなPARKの「決算書3ヶ年分析」を実施したところ、やはり人件費が経営を圧迫している実態が明らかに。外注費を削減し、かつ適正な歩掛や自社社員の労務費を明らかにするため勤怠管理システムを導入し、月次での労務管理を徹底します。加えて過去10年分の業務棚卸しを行い、その傾向を分析することで、将来の発生工事を予測。自社の労務管理の最適化を進めました。

    その結果、現場監督の裁量に任せていた時期よりも、自社社員の各工事現場への配置がスムーズとなり、人件費の抑制が進みます。取り組みを開始して2年、外注費は大幅に削減され、営業赤字も黒字転換しました。

  3. 「知財活用診断」で自社の強みを把握し、対外的に積極アピール!

    創設から50年、さらなる成長と持続可能な経営を目指して、社内向けには社員の資格取得支援やデジタル研修を実施します。社外的には、新たな顧客獲得に向けた差別化について検討を始めました。

    しかし、何から手をつければよいかわかりません。そこで、きづなPARKの「知財活用診断」を実施しました。これは、中小・小規模企業の経営戦略やブランディングにおける知的財産(特許・商標)の活用効果やリスクを17項目によりチェックする診断です。その結果は44点のB判定。内訳は、自社の知財の把握はできているものの、事業への活用はできていないという評価でした。

    この結果を受け、早速自社ホームページを見直し、事業に関する情報発信を強化しました。また、自社独自の商材については商標登録を出願しています。自社の差別化を意識して、現在は知的資本経営の推進を強化しています。

今後の展望

創業から半世紀、ここまで続けてこられたのも、地域からの信頼を獲得できるよう取り組んできたからだと思っています。しかしまだまだ経営課題は残っています。地域の皆さまから愛される企業になるよう、社員一同、努力してまいります。