PARK活用事例
更新
市場縮小をチャンスに変える!老舗製紙会社が実践した新たな成長戦略
~ESG経営を活かした事業変革とは~
中小企業の事例
- 業種製造業(製紙業)
- 従業員数48名
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Before
- 経営状態は悪くないものの、市場縮小を背景に新事業の立ち上げが急務
- 事業における環境問題や社会課題への取り組みをアピールするには?
- 急な事業転換や顧客増で、従業員からは負担増加への不満や不安の声が…
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After
- ESG経営の視点で新規事業を積極的にアピール!売上拡大に成功!
- 自社の取り組みを「中小企業版ESG判定」で可視化、外部へ情報発信!
- 持続可能な経営に人材確保は不可欠! 「人的資本判定」で課題把握とHR戦略を強化!
活用のポイント
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環境への取り組みを"強み"に!新規事業の差別化で売上拡大!

戦前から地域に根差し、長年にわたって製紙業を営んできたこちらの会社。時代の変化に合わせて事業を発展させてきましたが、近年はデジタル化の進展による紙需要の減少など、市場環境が大きく変化していました。
将来を見据え、新たな収益の柱として再生紙事業にも挑戦していましたが、思うように売上は伸びず、「このままでは将来の成長が難しいのではないか」という危機感を抱えていました。
まずは、自社の経営状況を客観的に把握するため、きづなPARKの「決算書3か年分析」を実施。分析の結果、長年積み重ねてきた堅実な経営により黒字体質は維持していたものの、新規事業が十分に育たなければ、将来的には収益力の低下につながる可能性が見えてきました。
そこで着目したのが、「環境への取り組み」そのものを会社の強みに変えることでした。
それまで再生紙は「環境にやさしい商品」として紹介していましたが、伝え方を見直し、循環型社会への貢献や資源の有効活用など、企業として社会や環境にどのような価値を提供しているのかを積極的に発信。単なる商品ではなく、「環境価値」を持つ事業としてブランディングを進めました。
その結果、環境意識の高まりを追い風に新たな顧客からの問い合わせや受注が増加。新規事業の価値が広く伝わるようになり、営業黒字の拡大にもつながりました。 -
見えない価値を"見える化"!ESG経営で企業ブランドを強化!

環境への取り組みを前面に打ち出した営業戦略は大きな成果につながりました。しかし社長には、もう一つ気になっていることがありました。
それは、「本当に自社の価値を正しく伝えられているのだろうか」ということです。製紙業は環境負荷が大きい産業というイメージを持たれがちです。
一方で、この会社では以前から再生紙事業をはじめ、環境対策や社会課題への取り組みを積極的に進めてきました。しかし、その価値が社外に十分伝わっているとは言えない状況でした。
そこで着目したのが、ESG経営です。
近年はSDGsへの関心の高まりに加え、気候変動や感染症、サイバー攻撃など、先行きが不透明なVUCA時代を迎えています。こうした中、企業には売上や利益だけでなく、環境・社会・ガバナンス(ESG)の視点を取り入れた持続可能な経営が求められるようになっています。
こちらの会社では持続可能な経営を視野に、事業を通して環境対策や社会課題への取り組みをこれまで進めてきました。それを対外的にもアピールしようと考えたのです。
そこで、きづなPARKの**「中小企業版ESG判定」**を実施。これまで積み重ねてきた取り組みを客観的に評価した結果、総合91点・最高ランクのS評価を獲得しました。「漠然と続けてきた取り組み」が、第三者評価によって企業の強みとして可視化されたのです。
現在は、判定結果をもとに女性活躍の推進やストレスチェックの実施など、社会(S)の取り組みもさらに強化。加えて、「健康経営優良法人」や「SBT認証」などの第三者認証の取得にも取り組み、自社の価値を積極的に発信しています。
環境への取り組みを「実践している企業」から、「その価値を伝えられる企業」へ。ESG経営は、この会社のブランド力をさらに高める大きな後押しとなっています。 -
持続可能な経営に人材確保は不可欠! 「人的資本判定」で課題把握とHR戦略を強化!

新規事業が軌道に乗り始め、企業として新たな成長への道筋が見え始めた一方で、社長にはもう一つ向き合わなければならない課題がありました。それは、会社の成長を支える従業員一人ひとりが、安心して働き続けられる環境づくりです。
事業の再構築や顧客の増加に伴い、現場では業務負担が少しずつ増加。「仕事にやりがいはあるけれど、このままでは負担が大きくなるのでは…」という不安の声も聞かれるようになっていました。「会社が成長しても、働く人が幸せでなければ意味がない。」そんな社長の想いから活用したのが、きづなPARKの「人的資本判定」です。「人的資本判定」では、人材を企業の重要な資本として捉え、人材育成や働きやすさ、組織づくりなど、人的資本経営への取り組みを客観的に評価します。診断の結果は71点・B評価。特に、人材の定着や採用状況を示す「流動性」、そして働きやすさを表す「健康・安全」の項目に改善の余地があることが分かりました。
この結果を受け、コンプライアンスや労働条件など職場環境の整備を進めるとともに、新規事業に関する教育時間の確保や、多様な働き方の推進にも着手。従業員が安心して働き、成長できる環境づくりを進めています。
事業の成長だけでなく、働く人の成長も大切にする――。
そんな考えのもと、人的資本経営への取り組みをさらに進め、持続可能な企業づくりに挑戦し続けています。
今後の展望
ESGはこれからの社会に不可欠の経営視点だと思います。多くのお客様とその価値観を共有できるよう、ビジネスを通してさらに広げていきたいです。