Case studyPARK活用事例

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新規事業やコストカットで赤字幅縮小! 差別化に向けてESG経営にもチャレンジ!

中小企業の事例

  • BEFORE

    • 主軸の技術者派遣事業がコロナ禍で縮小、営業赤字が続いていた
    • 既存のビジネスモデルに限界を感じるものの、新規事業の検討が進んでいない
    • 競合他社との差別化を進めたいが、どうすればよいかわからない
  • AFTER

    • 地道な営業活動とコストカットで赤字幅を縮小!
    • 得意領域を最大限活用し、新たな事業創造で売上アップ!
    • ESG経営への取り組みを可視化、非財務領域で顧客との関係強化へ!

活用のポイント

  1. 資金逼迫の原因は「人件費」!助成金・補助金を活用しながら赤字幅を縮小!

    【ポイント①】 資金繰りが逼迫するなか、地道な営業活動とコストカットで赤字幅を縮小!
    企業向けシステム構築やソフトウェアの開発などを手掛けるこちらの会社。コロナ禍に主軸のSES事業(エンジニア派遣による技術提供事業)が困難となり、さらに新規営業もできなかったため、資金繰りが逼迫して営業赤字が続いていました。
    きづなPARKの「決算書3ヶ年分析」でその内訳を見ると、業務柄「販売費及び一般管理費」が支出の多くを占めていることがわかります。システム関連事業を展開するこちらの会社では、この販管費の大半は人件費です。売上が低迷する中で、いかにその他のコストを抑えつつ、資金を確保する必要がありました。
    そこで、支払いの調整や補助金・助成金などを上手く活用しながら当面の資金繰りをこなしつつ、売上拡大に向けてデジタルを活用した営業活動を活発化。すると新たに6社からのアプローチがあり、そのうち2社との成約につながりました。着実に売上増とコストカットの取り組みを進めた結果、2年間で赤字幅の大幅削減に繋がりました。

  2. BtoBからBtoC事業へ展開!オンラインパソコン教室事業で半年で約50名を集客!

    【ポイント②】 得意領域を最大限活用し、新たな事業創造で売上アップ!
    赤字幅が縮小し、新規の契約で何とか経営難を乗り切ったこちらの会社。しかし中長期的には既存のビジネスモデルに限界を感じ、新たな事業を開拓する必要がありました。
    最大の経営資源である、高度なデジタル技術を持つ人材を活用しつつ、単発の契約ではなく安定的な収入を確保できる事業はないか。そこで思いついたのがパソコン教室事業でした。これなら自社の経営資源を最大限に活用し、オンラインで実施することで販管費は抑えられます。
    システム開発をするこちらの会社では、プログラミング技術が既存事業の柱でした。一方、今や小中学校でもプログラミングを教える時代です。従来のBtoB型事業から、BtoC型事業への大きなチャレンジでしたが、結果は大成功! オープンから半年で約50名の生徒を抱えるまでに成長しています。

  3. 様々な経営改善を行いながら、他者との差別化と更なる企業価値向上を目指す!

    【ポイント③】 ESG経営への取り組みを可視化、非財務領域で顧客との関係強化へ!
    顧客開拓や新規事業の推進により経営改善が進む中で、安定化と成長を図るためには、企業価値の向上を図る必要があります。
    こちらの会社の顧客先には大手企業もあれば、パソコン教室に通う生徒さんもいます。顧客との関係強化や競合他社との差別化に向け、何に力を入れればよいのか。その切り口を探すため、きづなPARKの「中小企業版ESG判定」を実施しました。
    ESG判定では、企業の非財務領域、つまりE(環境)、S(社会)、G(企業統治)への取り組みを可視化し、数値化します。こちらの企業の総合評価は「C判定」。企業統治に関しては概ね取り組みが進んでいますが、環境と社会への取り組みに遅れが目立ちます。特に、環境に関してはCO2排出量の把握に加え、環境目標の実施計画や従業員への共有などができていませんでした。
    近年、大企業を中心にESG経営が注目されており、取引先に同様の取り組みを求めるケースも見られます。顧客との関係強化のためにも、環境や社会への取り組みは不可欠です。また、こうした取り組みは企業イメージの向上につながります。幅広い顧客層からの評価や信頼の獲得に向け、現在は経営改善とともに非財務領域に力を入れています。

今後の展望

業績が回復し赤字幅も減少。今後は事業の多角化を進め、まずは営業赤字脱却を目指します。そして競合他社との差別化に向け、ESG経営への取り組みも積極的にアピールしていきます。