Case studyPARK活用事例

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小さな洋菓子店の大改革!デジタル導入で業務改善と働きやすさを実現!

中小企業の事例

  • Before

    • 業績は堅調だが、家族経営のため経営管理は自己流。客観的な視点で検証してみたい
    • 日々の作業は基本的に手作業。デジタル化には関心があるが、何から手をつければ?
    • 就業規則10 年前のまま、就業規則を巡り従業員とトラブルに発展しかけた過去が!
  • After

    • 財務状況を可視化し無駄な作業を見直して販管費削減、安定経営を実現!
    • 「DXスタート診断」で取り組みの遅れを把握、改善を進めると業績に顕著な変化が!
    • 従業員とお客様から「選ばれるお店」になる為に、職場環境改善に向けた取り組みを開始!

活用のポイント

  1. アナログ脱却!地元の愛され洋菓子店が挑んだデジタル経営改革の舞台裏とは?

    地元の木材を活かした温もりある店内で作られる洋菓子が話題のこちらのお店。「地域に愛される洋菓子店」を目指してがむしゃらに走ってきた結果、売上は順調に拡大し、ここ数年は黒字経営を維持してきました。しかし、家族経営のため業務改善や財務管理には手をつけないまま…。「このままで本当にいいのか?」という漠然とした不安はありながらも、どこから改善すべきかが見えない状態が続いていました。

    そんな中、現状を見直すきっかけとなったのがきづなPARKの「決算書3ヶ年分析」です。分析の結果、固定費や人件費が含まれる販売費及び一般管理費の割合が高いことが判明。あらためて業務フローを振り返ると、売上管理は紙で手作業、レジは旧型の大型機械という、効率の悪い運用が続いていたことが課題として浮き彫りになりました。

    そこで導入したのが、クラウド型POSシステム搭載のスマートレジ。売上管理や集計がリアルタイムで可能となり、レジの小型化によって店舗オペレーションも大きく改善。さらに、人件費の削減や業務負担の軽減にもつながり、経営改善の第一歩となりました。

  2. “レジ改革”で満足しない!社内DX整備で売上10%UPを実現した次の一手とは?

    スマートレジの導入でデジタル技術導入による効果を実感した社長。さらに業務改善を進めるため、デジタル化を進めたいと思うものの、何から手をつければよいかわかりませんでした。

    現状の取り組み状況や課題を把握するため、きづなPARKの「DXスタート診断」を実施したところ、11.0点とかなり低い結果に…。DX推進体制の整備、DX人材の育成、ビジネスモデルの改革に至っては3つとも0点と、デジタル化に手をつけられていない現状が明らかになりました。

    そこで、まず取り掛かったのは社内体制の整備。組織全体でDX推進を掲げるとともに、運営体制や業務内容、情報管理の仕組みを整理します。例えば、作業負担の大きかった勤怠管理については勤怠管理システムを導入し、手作業で行われていた集計時間の大幅削減が実現! 繁忙期の予約や販売フローにデジタル技術を導入したところ、2年間で売上が急拡大! 売上高は毎年約10%増を、さらに固定負債の構成比も毎年約10%のマイナスを達成しています。

  3. DXの次は職場改革!“働きやすさ”と“環境への配慮”で地域に愛されるお店へ!

    デジタルツールの導入によって業務の効率化が進み始めた一方で、社長には新たな悩みが生まれていました。家族経営をベースにしつつ事業を拡大し、従業員を雇用したことで就業管理をめぐるトラブルが起こったのです。「今の職場や組織運営に何が問題なのか?」その答えを見つけるために実施したのが、きづなPARKの「中小企業版経営環境診断」(ESG判定)です。環境(E)、働きやすさ・地域貢献(S)、組織運営(G)の3つの視点から、会社の“整え度”を診断しました。

    診断結果は38点のC判定。特に環境面は他社平均の半分以下という結果に。また、働きやすさの面では、育児休暇制度はあるものの取得実績はなく、有給休暇管理も曖昧。就業規則も10年以上見直しなしという課題が明らかになりました。

    そこで同店は、「お客様に選ばれるお店」であり続けるために、“働きやすい職場づくり”と“環境への配慮”を柱にした経営改善に乗り出しました。従業員が安心して働ける仕組みづくりと、地域・環境へのやさしい取り組みを少しずつ進めながら、これからも「地元に愛される洋菓子店」を目指して歩みを続けています。

    【見直しを行った項目】
    ●休暇制度の見直しと取得促進
    ●就業規則の改定
    ●職場環境の整備(従業員が安心して働ける仕組みづくり)
    ●環境への配慮(取り組み計画中)

    業務のデジタル化だけでなく、“人”と“環境”にも目を向けた経営改善。地域に愛され続けるお店を目指し、同店の挑戦は続きます。

今後の展望

私たちはこれまで、地域への貢献を願って事業を行ってきました。今後は、「社会への責任」と「環境への配慮」を大切にしながら、働きやすい職場環境づくりや地産地消による地域貢献をさらに進めていきます。また、これまで取り組みが遅れていた環境面にも積極的に取り組み、持続可能な経営を目指していきたいと思います。