PARK活用事例
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売上減少で営業赤字に転落。決算書分析から始まった
“強みの再構築”と受注拡大への経営改革とは
中小企業の事例
- 業種建設業(管工事業)
- 従業員数18名
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Before
- 売上が伸び悩み、営業利益は下がり続けてとうとう赤字に転落
- デジタルツールを導入しているが、生産性向上の実感がない
- 現状の商材では市場が先細り。新たな商品開発をしたいが…
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After
- 可視化経営で弱点克服へ!取り組み開始1年で赤字脱却!
- デジタルへの取り組みを「DXスタート診断」で可視化、改善点を把握!
- 主力の商材をESG視点で磨き上げ、魅力度アップ!
活用のポイント
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可視化経営で弱点克服へ!取り組み開始1年で赤字脱却!

空調設備に関わる設計や施工の図面作成を主に手掛けるこちらの会社。
創業から約40年、これまで多くの顧客に支えられながら成長を続けてきました。
しかし近年、建設業界全体の市場環境は厳しさを増しています。
案件数の減少や価格競争の激化の影響を受け、同社でも徐々に受注が減少。
ついには営業赤字に転落してしまいました。
利益を上げる体質へと転換するには、何から手をつけるべきなのか。
まずは現状を正確に把握するため、決算書の分析を行いました。
分析の結果、最優先の課題は売上の回復・拡大であることが明らかになります。
そこで同社は、新規顧客獲得に向けて自社の強みの再構築に取り組むことにしました。
具体的には、これまでの設計業務だけでなく、
設計から施工までをワンストップで提供するサービスを展開。
さらに新規事業として、メンテナンスも含めた新しい施工管理業務を導入しました。
こうした取り組みと並行して、既存顧客への営業活動も強化。
その結果、短期間で契約数が増加し、売上拡大を実現することができました。
きづなPARKの「決算書3ヶ年分析」でその推移を見ると、
売上高・営業利益ともに着実に伸びていることが確認できます。
取り組み開始からわずか1年で営業赤字を脱却。
さらに2年目には黒字幅の拡大を達成するなど、着実に成果が表れ始めました。 -
デジタルへの取り組みを「DXスタート診断」で可視化、改善点を把握!

売上改善が進む中、社長からはもう一つの相談をいただきます。
これまで多くのデジタルツールを導入してきましたが、それがどのくらい効果を上げているのかわからず、
生産性向上につながっているかわからない、というのです。
まずは現状の取り組みを可視化するため、きづなPARKの「DXスタート診断」を実施しました。
その結果、推進度は57.0点となかなかの高得点です。
しかし、それでも生産性が向上した実感がないのはなぜか。
原因を探るため、回答内容の詳細を分析。
すると、建設業特有の職場環境があることに気づきます。
例えば、
・勤怠管理のための出社
・現場資料の印刷
・現場と事務所の往復などの移動時間
といった、現場業務に関わる部分のデジタル化が遅れていたのです。
そこで、出社せずとも勤怠連絡や日報作成が可能な環境整備を実施。
その結果、人件費の削減だけでなく、現場からも「作業効率が上がった」という声が増え、
生産性向上の手応えを感じられるようになりました。 -
主力の商材をESG視点で磨き上げ、魅力度アップ!

こうして経営改善は着実に進みましたが、
建設業界の将来を考えると、まだ不安が残ります。
「今の事業だけで本当に大丈夫だろうか」
新しい事業アイデアを模索する中で同社が注目したのが、
ESG経営による付加価値の創出でした。
コロナ禍を経て高まった衛生管理へのニーズや、
電気料金の高騰による省エネ設備への関心の高まり。
こうした市場の変化に対応し、
「環境と健康に配慮した空調設備」を強みとして打ち出すことにしたのです。
そこでまず、自社の取り組みを把握するため
きづなPARKの「中小企業版ESG判定」を実施しました。
結果は36点。まだ改善の余地が大きいことがわかりました。
同社ではこの結果を受け、
・CO₂排出量の可視化
・具体的な削減施策の導入
・働きやすい職場環境の整備
などの取り組みを進めていきます。
その結果、約2年後にはESG評価が70点へと大きく改善。
ほぼ倍増する成果を上げました。
現在は、「健康を守る空調」「環境に配慮した空調設備」を前面に打ち出し、
新規顧客獲得に向けた営業活動を強化しています。
今後の展望
経営改革に積極的に取り組むようにしたところ、多くの会社様から新規取引や協業のご相談をいただくようになりました。
常に変革を意識して挑戦し続けます!