PARK活用事例
更新
利益率8%→21%へ!茶葉加工・OEMメーカーを苦しめていたブラックボックス経営とは
中小企業の事例
- 業種製造業
- 従業員数9名
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Before
- 急速な事業拡大で組織体制が追い付いていない
- 売上は上がっているがコストが増大、赤字経営が続く
- 川上企業からの不当な取引停止宣告で経営危機に直面…
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After
- 会社の情報を一元管理!会計ルールを策定して月次決算体制を構築!
- 原価の把握と見積り価格の適正化を進め、1年で黒字化達成!
- ESG経営の推進で情報管理体制に自信あり!不当な指摘にも毅然と対応!
活用のポイント
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会社の情報を一元管理!会計ルールを策定して月次決算体制を構築!

様々な茶葉の加工・製造・販売を手がけ、近年はOEM生産(受託製造)事業を拡大しているこちらの会社。
売上は堅調に推移しているにもかかわらず、赤字が続いている状況に、社長は強い違和感を抱いていました。
これまでの経営は、前代表の属人的な判断に依存しており、経営の全体像が見えない状態。
「何から手を付ければよいのか分からない」——そんな課題を抱えていました。
そこで、経営基礎情報や業務・ビジネスフローの可視化に着手。
その結果、経営に関する情報は抜け漏れが多く、十分な分析すらできていないことが判明しました。
戦略を立てられないまま、顧客の要望に沿って見積もりを作成するような有様でした。
誰も経営の実態を把握できず、ブラックボックス化していたのです。
まずは会計ルールを策定し、経営に関する情報の可視化と一元化を行うことにしました。
加えて月次決算の体制も構築!受動的だったこれまでの契約内容の見直しに着手することにしました。 -
原価の把握と見積り価格の適正化を進め、1年で黒字化達成!

売上は増加傾向なのに赤字となった、その要因は何かを経営情報から分析するため、きづなPARKの「決算書3ヶ年分析」を活用しました。
さっそく過去3ヶ年にわたる財務情報を入力してみると、粗利率が乱高下していることに気づきます。
原価の把握や適正な見積りの作成などを怠っていたことが要因ではないかと考えました。
この分析結果を踏まえ、原価の可視化に関しては各コストの積み上げや人件費の作業時間単位での算出を通して、単位あたりの製造コストを算出。
それに基づく見積書の作成も属人的に行わず、粗利率を一定で確保できるように自動化を進めました。
さらに利益率の低い案件については、顧客へ価格転嫁の交渉を丁寧に行い、これらの取り組みを通してすべての契約内容の見直しに着手。
その結果、至近決算年は売上が下がったものの、取り組みから1年で利益率は8%から21%に改善し、さらに黒字化も達成することができました! -
ESG経営の推進で情報管理体制に自信あり!不当な指摘にも毅然と対応!

財務情報の可視化を進める中で、社長はそれまで重視してこなかった情報管理体制の強化を図ります。
それを定期的に検証し、改善を図る方法として、きづなPARKの「中小企業版ESG判定」を活用することにしました。
ESG判定では、E(環境)、S(社会)、G(企業統治)それぞれの取り組み度合いを数値化することができます。
こちらの会社は総合で65点のB評価と高水準であり、中でも情報管理体制が含まれるG(企業統治)は27.0ポイントと他社平均を大きく上回ることができました。
実はこの取り組みが、その後大きな武器となる出来事がありました。
ある顧客との間で、双方の意思疎通の齟齬から誤った表記で納品する事態が発生したのです。
その際、顧客からは一方的にミスを指摘され、取引停止通告を受けてしまいます。
当初は下請け側が折れることを検討したものの、情報管理体制に自信があったためその不当性を指摘。
すると顧客側が非を認め、対等な立場で取引を継続することができました。
このように、こちらの会社では財務情報、非財務情報の可視化と改善への取り組みにより、強い経営体制を構築することができたのです。
今後の展望
社員と組織を守るためには、守りだけでなく攻めも必要です。100年の技を守りつつ、可視化したデータを最大限に活用した経営を進め、これからもオンリーワンの価値創造を目指します。